難しそうな雰囲気だが、そんなことはない。アメリカ第三代大統領トーマス・ジェファーソ
ンが言った以下の言葉のことだ。
正直に十までカウントする必要はない......つまり、ムカッとしたら、すぐに行動を起こす前
に、一息ついてみろ、という感情制御のテクニック。
心の底から、「まじギレ」するような事態が発生したら、今度は「百」まで数えろ!・・・つま
り、なんであれ、怒りの爆発だけは避けろ、って処世訓。
このジェファーソン効果は、頭に刷り込んでおくといい。恐らく、二日に一度は活用するだ
ろうし、「おー、確かに『効果』あるなぁ....」とトーマス・ジェファーソン大統領に感謝するこ とになるだろうから......。
このジェファーソン大統領は、多くの歴史家から歴代大統領の中で最も優れた人物と評
価されている人。だから、米国5セント硬貨や2ドル紙幣などに今でも肖像画が使われて いるほど。
フランス大革命(1789年)の時には、駐仏アメリカ公使としてパリに居合わせている。英国
からの独立を支援してくれたブルボン王家のフランスが崩壊する歴史的局面の目撃者と いうわけだ。
また、黒人を白人よりも劣る人種などと発言し、両者が平等にひとつの国家で生活する
のは困難だとしながらも、自身は、所有する黒人奴隷の女性を正妻の死後に愛人とし て、子供までいたという。(この奴隷との子孫は今でもDNA鑑定で、その事実を争ってい る)
「ジェファーソン・イン・パリ」(Jefferson in Paris・1995・英)という映画は、大革命に至る
パリでの彼の生活と、この黒人奴隷サリー・へミングスとの話が題材である。「若き大統 領の恋」なんて副題がついている。
またジェファーソン大統領は民主党を結成した人物だが、彼の在任中、副大統領をして
いたジョージ・クリントンは、第42代大統領ビル・クリントンの先祖の一人といわれてい る。
ともかく「ジェファーソン効果」。お忘れなきよう・・・・
Blogより編集転載
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